診療案内
CONTENTS
当院は運動器疾患の治療を通じて地域の皆様の健康増進に寄与すべく日々診療を行っております。
当院では、主に下記の疾患を対象に診療を行っております。また、下記に当てはまらない、当てはまるかどうかわからない、どうしてよいかわからずお困りの場合にはお気軽に受診してください。もちろん整形外科で取り扱う疾患ではない可能性もありますので、その場合はわかる範囲内で助言させて頂きます。
■対象疾患
外傷(骨折、脱臼、打撲、捻挫、擦り傷から縫合が必要な傷まで)
ひざの痛み・はれ・変形
肩の痛み、肩こり、くびの痛み
背中・こしの痛み、ギックリ腰、坐骨神経痛、
手足の痛み・しびれ・こわばり
長い距離歩けない、足がつる、
骨粗鬆症、痛風、リウマチの診断
スポーツ障害・傷害(膝痛、テニス肘 野球肘 投球障害肩など)
外反母趾
労働災害
※現在、交通事故の自賠責一括請求は取り扱っておりません。
開業当初は、エコーの画像技術向上とハイドロリリースという新たな注射手技の進歩により、エコー下の注射診療に力を入れてきました。ハイドロリリースとはエコーを見ながら、症状の原因となる神経・筋膜周囲に薬剤を注射する治療のことで、これまで行ってきたエコーを使用しないトリガーポイント注射に比べてとてもよく効くので、一度もしくは数回の注射で症状が治る方がいらっしゃいます。その一方で、効果が一時的で数日するとぶり返し、定期的な注射が必要となる方がいらっしゃるのも事実です。そしてその方々は、ご自分で姿勢の不良や体の機能低下に気付いていない方が多く、その状態で日常生活や仕事上で不良動作習慣を続けることで再燃を繰り返すということが分かってきました。つまり、この体の機能低下や悪い姿勢や悪い動作習慣を改めなければ根本的に解決することは難しいということです。この治りにくい症状に対して、リハビリテーションによる機能改善や日常生活指導がとても大切であると考えるようになり、当院では運動器リハビリテーションに力を入れ、少しでも多くの患者さんのお役に立てるように日々診療しております。
リハビリテーション科は理学療法士7人、そして週1回、大学講師の先生をお招きして行っております。当院のリハの特徴はリハビリテーションのところで紹介させていただくレッドコードとBiniアプローチとオーダーメイドインソールです。詳しくはリハビリテーションの欄をご覧ください。
次に日常診療で患者さんに聞かれる痛み止めの使い方、湿布の使い方、X線被爆について記載させて頂きます。
●痛み止めの使用について
いくら症状が強くても、痛み止めの薬は痛みを止めるだけで病気を治しているわけではないので投薬を希望されない方がいらっしゃいます。しかし、痛み止めは正式には非ステロイド性抗炎症薬といい、炎症を抑える薬なのです。組織を損傷するとアラキドン酸という物質が遊離し、シクロオキシゲナーゼという酵素によってプロスタグランジンが作られます。そしてこのプロスタグランジンという物質によって炎症が起こり、腫れたり、ブラジキニンなどの発痛物質が出て痛みが出現します。痛み止めは発痛物質をブロックし痛みを止める薬と思われている患者さんが多くいらっしゃいます。しかし、痛み止めはシクロオキシゲナーゼを抑え炎症の引き金となるプロスタグランジンの生成を抑える薬なのです。難しいかもしれませんが、要するに痛み止めとは組織の炎症を抑えて痛みを和らげる炎症止めの薬ということです。ですから炎症起こして痛みが出現していると思われる患者さんに処方しています。使い方ですが、炎症がしっかり収まるまできっちり内服したほうが良いと思います。というのは炎症が収まっていないのに薬を止めてしまうと症状がすぐぶり返し、飲んではやめ飲んではやめを繰り返している患者さんが時々いらっしゃいます。できれば炎症が半分以下になり、症状が収まったら減量を開始することをお勧めします。例えば毎食後内服していたら、朝夕食後の2回そして朝だけ1回という具合に徐々に減量し、減量しても症状がぶり返さなければ炎症が沈静化している証拠なので休薬してもよいと思います。ただし、2週間以上続けてもあまり症状が改善しない場合は精密検査をお勧めします。腰痛、頸部痛の患者さんが改善なく持続している場合にMRI検査を行うとX線では写らない椎間板ヘルニアが、外傷による場合にはMRI検査を行うと不顕性骨折や骨挫傷と言ってX線では写らない骨の損傷所見を認めることがあります。また。痛み止めをお勧めしない場合もあります。それは、胃十二指腸潰瘍などの消化管疾患の既往があったり、腎機能障害、肝硬変などの進んだ肝疾患、アスピリン喘息などのアレルギー疾患の既往がある場合です。
●湿布について
温湿布と冷湿布どちらが良いかとよく聞かれます。患者さんは、温めたほうが良いか、冷やしたほうが良いかを聞きたいのだと思います。多くの患者さんは、温湿布を「あたためる湿布」、冷湿布を「ひやす湿布」と思われています。しかし、実際は温湿布にも冷湿布にも温めたり冷やしたりする効果はないようです。というのはエビデンスとなる文献はありませんが、以前NHKの番組でサーモグラフィーという機械を使って実験し、両方とも大きな温度変化はなかったという結論でした。また多くの整形外科医も同様に考えています。温湿布にはカプサイシンという唐辛子のエキスが、冷湿布にはメントールが入っています。感覚神経終末のTRPV1という受容体にカプサイシンが結合すると灼熱感を脳で感じ、TRPM8という受容体にメントールが結合すると脳で冷涼感を感じます。つまり、暖める湿布、冷やす湿布と思っていたかもしれませんが、脳で暖かく感じる湿布(温感湿布)、脳で冷たく感じる湿布(冷感湿布)ということなのです。通常は冷感湿布のほうが良いのではないかと思います。以前、温湿布を処方した際に「温湿布は刺激が強すぎて、ひりひりして痛かった」とおっしゃる方がいました。特に若い方は敏感なので温湿布を張るときは注意してください。
●X線検査の被爆について
福島の原発事故以来、X線検査の際に放射線被爆を心配される患者さんが増えています。
環境省のホームページ上で日常生活における自然被爆と医療による被爆量を知ることができます。ご興味のある方はhttps://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-6.pdfにアクセスしてみてください。それによると日常生活を送っていても自然界 (宇宙、大地、地中のラドン、そして食物から)から放射線被爆しているということが分かります。その量は年間2.4ミリシーベルト(1日0.0065ミリシーベルト)と言われています。この自然の被爆線量は、 10日間日常生活を送っているだけで胸のレントゲン(0.06ミリシーベルト)を1枚撮影するのと同等の被爆しているということになります。また、東京~ニューヨーク間飛行機2往復(0.32ミリシーベルト)すると胸のレントゲン5枚を撮影していることになります。このようにX線検査の医療被爆量は日常生活を送っていても被爆する程度の被爆量なのです。健康被害を心配するほどの被爆量ではないということが分かっていただけたのではないかと思います。しかし、CT検などは一度に多くの被爆をします。頭部CTで2ミリシーベルト、腹部CTで10ミリシーベルト程度と言われていますのでCTは必要最小限のほうが良いと思います。また、MRI検査は磁場を利用した検査、超音波検査は超音波を利用した検査です。全く被爆しませんのでご安心ください。
当院では、主に下記の疾患を対象に診療を行っております。また、下記に当てはまらない、当てはまるかどうかわからない、どうしてよいかわからずお困りの場合にはお気軽に受診してください。もちろん整形外科で取り扱う疾患ではない可能性もありますので、その場合はわかる範囲内で助言させて頂きます。
■対象疾患
外傷(骨折、脱臼、打撲、捻挫、擦り傷から縫合が必要な傷まで)
ひざの痛み・はれ・変形
肩の痛み、肩こり、くびの痛み
背中・こしの痛み、ギックリ腰、坐骨神経痛、
手足の痛み・しびれ・こわばり
長い距離歩けない、足がつる、
骨粗鬆症、痛風、リウマチの診断
スポーツ障害・傷害(膝痛、テニス肘 野球肘 投球障害肩など)
外反母趾
労働災害
※現在、交通事故の自賠責一括請求は取り扱っておりません。
開業当初は、エコーの画像技術向上とハイドロリリースという新たな注射手技の進歩により、エコー下の注射診療に力を入れてきました。ハイドロリリースとはエコーを見ながら、症状の原因となる神経・筋膜周囲に薬剤を注射する治療のことで、これまで行ってきたエコーを使用しないトリガーポイント注射に比べてとてもよく効くので、一度もしくは数回の注射で症状が治る方がいらっしゃいます。その一方で、効果が一時的で数日するとぶり返し、定期的な注射が必要となる方がいらっしゃるのも事実です。そしてその方々は、ご自分で姿勢の不良や体の機能低下に気付いていない方が多く、その状態で日常生活や仕事上で不良動作習慣を続けることで再燃を繰り返すということが分かってきました。つまり、この体の機能低下や悪い姿勢や悪い動作習慣を改めなければ根本的に解決することは難しいということです。この治りにくい症状に対して、リハビリテーションによる機能改善や日常生活指導がとても大切であると考えるようになり、当院では運動器リハビリテーションに力を入れ、少しでも多くの患者さんのお役に立てるように日々診療しております。
リハビリテーション科は理学療法士7人、そして週1回、大学講師の先生をお招きして行っております。当院のリハの特徴はリハビリテーションのところで紹介させていただくレッドコードとBiniアプローチとオーダーメイドインソールです。詳しくはリハビリテーションの欄をご覧ください。
次に日常診療で患者さんに聞かれる痛み止めの使い方、湿布の使い方、X線被爆について記載させて頂きます。
●痛み止めの使用について
いくら症状が強くても、痛み止めの薬は痛みを止めるだけで病気を治しているわけではないので投薬を希望されない方がいらっしゃいます。しかし、痛み止めは正式には非ステロイド性抗炎症薬といい、炎症を抑える薬なのです。組織を損傷するとアラキドン酸という物質が遊離し、シクロオキシゲナーゼという酵素によってプロスタグランジンが作られます。そしてこのプロスタグランジンという物質によって炎症が起こり、腫れたり、ブラジキニンなどの発痛物質が出て痛みが出現します。痛み止めは発痛物質をブロックし痛みを止める薬と思われている患者さんが多くいらっしゃいます。しかし、痛み止めはシクロオキシゲナーゼを抑え炎症の引き金となるプロスタグランジンの生成を抑える薬なのです。難しいかもしれませんが、要するに痛み止めとは組織の炎症を抑えて痛みを和らげる炎症止めの薬ということです。ですから炎症起こして痛みが出現していると思われる患者さんに処方しています。使い方ですが、炎症がしっかり収まるまできっちり内服したほうが良いと思います。というのは炎症が収まっていないのに薬を止めてしまうと症状がすぐぶり返し、飲んではやめ飲んではやめを繰り返している患者さんが時々いらっしゃいます。できれば炎症が半分以下になり、症状が収まったら減量を開始することをお勧めします。例えば毎食後内服していたら、朝夕食後の2回そして朝だけ1回という具合に徐々に減量し、減量しても症状がぶり返さなければ炎症が沈静化している証拠なので休薬してもよいと思います。ただし、2週間以上続けてもあまり症状が改善しない場合は精密検査をお勧めします。腰痛、頸部痛の患者さんが改善なく持続している場合にMRI検査を行うとX線では写らない椎間板ヘルニアが、外傷による場合にはMRI検査を行うと不顕性骨折や骨挫傷と言ってX線では写らない骨の損傷所見を認めることがあります。また。痛み止めをお勧めしない場合もあります。それは、胃十二指腸潰瘍などの消化管疾患の既往があったり、腎機能障害、肝硬変などの進んだ肝疾患、アスピリン喘息などのアレルギー疾患の既往がある場合です。
●湿布について
温湿布と冷湿布どちらが良いかとよく聞かれます。患者さんは、温めたほうが良いか、冷やしたほうが良いかを聞きたいのだと思います。多くの患者さんは、温湿布を「あたためる湿布」、冷湿布を「ひやす湿布」と思われています。しかし、実際は温湿布にも冷湿布にも温めたり冷やしたりする効果はないようです。というのはエビデンスとなる文献はありませんが、以前NHKの番組でサーモグラフィーという機械を使って実験し、両方とも大きな温度変化はなかったという結論でした。また多くの整形外科医も同様に考えています。温湿布にはカプサイシンという唐辛子のエキスが、冷湿布にはメントールが入っています。感覚神経終末のTRPV1という受容体にカプサイシンが結合すると灼熱感を脳で感じ、TRPM8という受容体にメントールが結合すると脳で冷涼感を感じます。つまり、暖める湿布、冷やす湿布と思っていたかもしれませんが、脳で暖かく感じる湿布(温感湿布)、脳で冷たく感じる湿布(冷感湿布)ということなのです。通常は冷感湿布のほうが良いのではないかと思います。以前、温湿布を処方した際に「温湿布は刺激が強すぎて、ひりひりして痛かった」とおっしゃる方がいました。特に若い方は敏感なので温湿布を張るときは注意してください。
●X線検査の被爆について
福島の原発事故以来、X線検査の際に放射線被爆を心配される患者さんが増えています。
環境省のホームページ上で日常生活における自然被爆と医療による被爆量を知ることができます。ご興味のある方はhttps://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-6.pdfにアクセスしてみてください。それによると日常生活を送っていても自然界 (宇宙、大地、地中のラドン、そして食物から)から放射線被爆しているということが分かります。その量は年間2.4ミリシーベルト(1日0.0065ミリシーベルト)と言われています。この自然の被爆線量は、 10日間日常生活を送っているだけで胸のレントゲン(0.06ミリシーベルト)を1枚撮影するのと同等の被爆しているということになります。また、東京~ニューヨーク間飛行機2往復(0.32ミリシーベルト)すると胸のレントゲン5枚を撮影していることになります。このようにX線検査の医療被爆量は日常生活を送っていても被爆する程度の被爆量なのです。健康被害を心配するほどの被爆量ではないということが分かっていただけたのではないかと思います。しかし、CT検などは一度に多くの被爆をします。頭部CTで2ミリシーベルト、腹部CTで10ミリシーベルト程度と言われていますのでCTは必要最小限のほうが良いと思います。また、MRI検査は磁場を利用した検査、超音波検査は超音波を利用した検査です。全く被爆しませんのでご安心ください。
リハビリテーション科
当院では、最新の機器を使用し、しっかり診断と評価を行った上で、医師とリハビリテーション科スタッフが密接に連携しながら個人に合わせた治療を行います。骨折や術後などの急性期症状から慢性的に痛みが生じている方に対して幅広く治療を行っています。胸郭・肩甲帯・脊椎・上下肢関節の機能不全や日常生活動作の問題から起こる痛みや障害に対して熟練した有資格者が各専門分野の特性を生かしながら痛みや障害を改善させます。加えて、物理療法・運動機器も最新の機器を取り入れることにより筋・筋膜の緊張緩和、関節周囲の消炎鎮痛、血流障害などの改善を図り、各個人に合わせて運動器リハビリテーションを展開できることが当リハビリテーション科の特性の一つとなっています。【運動療法】
当院の理学療法士 (PT) は姿勢や動作をみるうえで必要な機能解剖学、運動学、生理学等を用いて、局所の症状 (痛み・しびれ等) の軽減のみならず、全身状態にまで目を向けた治療をいたします。痛みは姿勢や動作を不合理にし、さらなる痛みや別の部位への痛みを誘発します。そのため、痛みの原因にまで目を向け、良好な姿勢や効率的な動作の獲得にむけ、運動療法を行います。痛みの悪循環を断ち切るために親切で丁寧な説明と技術で治療を行います。
【運動療法で用いる主な治療法】
●スリングセラピーSling Exercise Therapy : SET
スリングセラピーとは、天井から下ろしたロープで身体を吊るし、自重免荷作用、振り子運動作用等を利用した治療です。整形外科疾患、脳血管障害、小児疾患、呼吸疾患、スポーツリハビリテーション等の幅広い分野で活用されています。スリングセラピーでは痛みの軽減、血液循環の改善、リラクゼーション、異常筋緊張の改善、関節の安定に重要な深部筋の促通、正しい方向への関節運動、不良姿勢の改善など様々な効果が得られ、安全で安心した運動の実施が可能です。
●オーダーメイドインソール
当院では個人の身体に合わせたオーダーメイドのインソールを作製いたします。
足部の変形(外反母趾や扁平足)により、足部の機能低下を生じている方の機能補助として有効です。
また、足部は身体のなかで唯一地面と接地している部分です。足部の崩れは全身の崩れを引き起こし、身体の様々な部位に痛みを発生させます。それをインソールで補い、歩き方や動作を改善し、痛みを軽減させます。
インソールによって局所への負担が少ない効率的な動きを獲得することで痛みなどの症状の軽減・歩行能力の改善・スポーツパフォーマンスの向上などの効果が期待できます。 各個人における身体の特徴や、歩行その他の動作を評価した上で作製いたします。
紹介先病院
INTRODUCTION
当院では近隣の総合病院と連携して地域医療を行っております。
入院や専門的な検査が必要な場合には、最適な医療機関をご紹介させていただきますのでご相談下さい。また、患者様のご希望する病院をご紹介することも可能です。
入院や専門的な検査が必要な場合には、最適な医療機関をご紹介させていただきますのでご相談下さい。また、患者様のご希望する病院をご紹介することも可能です。